「お腹痩せしたい」と思った時、皆さんはどんな運動をされますか??

中学校の部活でよく見るような、頭を持ち上げる運動、など想起される方が多いのではないでしょうか??

 

頭上げが間違いというわけではないのですが、お腹痩せをするときのポイントがあります。

ここで体の機能から考えてみましょう。

 

 

体幹の筋肉を、その役割から
背骨に直接付着して深いところにある(ローカル筋)と
背骨には直接付着せず胸郭と骨盤をつないでいる浅いところにある(グローバル筋)
に分けて考えることができます。

 

ローカル筋は、背骨に直接付着しているので、関節を安定させるスタビライザーの役割があります。

ローカル筋の役割をもつものは、腹横筋、多裂筋、大腰筋など

 

たとえば、、腹横筋↓

 

 

 

 

 

多裂筋↓

 

 

 

 

 

骨に近いところに位置します。

 

 

グローバル筋は、比較的体の表面に近いところにあるので、大きな外力を生み出し、実際に目に見える動きを担います。

この役割をもつのが、腹直筋、腹斜筋などです。

腹直筋↓

 

 

 

 

 

 

 

背骨の理想的な運動は、ローカル筋で背骨を安定させ、

椎間挙動の回転軸を生理的な位置に安定させた状態で、

グローバル筋による大きな回転モーメントを用いて大きく速い動作を生み出すことです。

 

 

たとえば立った状態で、体幹を前に倒したり、後ろにそらせたりする動きで

ローカル筋が十分に効いていないと最も動きやすい下位腰椎(L4/5)に動きが集中し、

(腰椎椎間板ヘルニアが起こりやすいのもこの部位です)

 

この分節椎間で折れ曲がるような力が発生し、椎間板や椎間関節に負荷がかかり、腰痛を引き起こす可能性が出てきます。

 

 

 

ローカル筋は見落とされがちなところなのですが、まずはここの働きを高めて、頭上げのような負荷のあるトレーニングを行うことをお勧めします。

ローカル筋の働きを高めるには、呼吸エクササイズや体幹コアエクササイズです。

体の深部の方が安定してくると、日常でも良い姿勢を保つことができます。

そうすると、背骨・骨盤のアライメントが整うので、日頃からウエストが引き締まる効果が期待できます。