筋肉量は落とさずに、リバウンドすることなく痩せたい、といったときにたんぱく質は重要な栄養素であることは、多くの方が感じていることだと思います。
たんぱく質といえば”プロテイン””筋肉の元”というイメージがありますが、それだけではなくて、目に見えないところで体の重要な機能を担ってくれています。
体の中にたんぱく質がしっかり入り、代謝がうまく回ってくれることで「筋肉量の維持」だけでなく
「仕事の時に、集中しやすくなる」
「だるさや慢性疲労の改善」
「精神的に落ち着く」
「貧血の改善、女性ホルモンの安定」
に最終的につながってきますので、たんぱく質の働きと重要性について、今一度ご紹介していきたいと思います。
なぜたんぱく質が重要か
臓器や筋肉など、体を構成する成分になる
たんぱく質は私たちの体の骨格や筋肉、皮膚、髪、内臓などあらゆる組織を構成する材料となります。
どの組織のたんぱく質も分解と合成を繰り返しながら、一定量を保っています。
分解された体たんぱく質のアミノ酸は、食事からのたんぱく質由来のアミノ酸とともに、“アミノ酸プール”に入り、新しいたんぱく質の合成に利用されます。“アミノ酸プール”とは、血液および骨格筋などの組織中に存在する、たんぱく質の“部品置き場”のようなもので、ここから種々のたんぱく質合成に必要なアミノ酸が供給されます。
酵素やホルモンなど、体の機能を調整する成分になる
「プロテイン」に代表されるように、たんぱく質=筋肉の元のようなイメージがありますが、ホルモンや神経伝達物質など目に見えにくい部分にも重要な役割を果たしています。
また、遺伝子(DNAやRNAなど)、免疫物質もたんぱく質の一部でできています。
エネルギー源になる
炭水化物や脂質より割合は少ないですが、分解されてエネルギー源として利用されます。
輸送タンパクのはたらき
体の隅々に必要な物質を運んでくれる役割のタンパク質です。たとえば、ヘモグロビン、トランスフェリン、RBP(レチノール結合蛋白)など。
ヘモグロビンは肺で取り入れた酸素を体のすみずみに送ってくれるので、すっきりとした状態で頭や体を働かせるために大切です。
トランスフェリンは血液中での鉄の輸送タンパクであるため、月経前後におきやすい貧血を防ぐために大切です。
RBPとは、レチノール結合蛋白。レチノールは、最近、アンチエイジング系の化粧水やクリームに配合されていることでよく知られていると思います。レチノールとは、ビタミンAの一種であり、RBPは、食べ物から取り込んだレチノールを体の適切な場所へ運ぶために欠かせません。
このように、たんぱく質には人間の根本的な機能となるような、大切な役割がたくさんあります。
私たちが長く快適に過ごせる体でいられるように、仕事に集中できるように、大切にしたい栄養素です。
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