膝と歩行動作の関係について。

変形性膝関節症に関する文献から参照しました。

実際体を動かしてみないとわからない内容なので、参考程度に見ていただけると幸いです。

 

歩行と膝の上の筋肉

スクワットや「膝の上の筋肉は大切」と聞かれたことがあるかもしれません。

それでは、膝の上の筋肉は、歩くときにどんな役割をしているでしょうか??

歩行で踵がついて体重がのるときでは、大腿四頭筋(膝の上の筋肉)による遠心性収縮が大切であり、特に内側広筋は膝関節最終伸展域において重要な役割を担っています。

しかし、内側広筋は、膝関節に炎症が生じる、変形性膝関節症などの場合に筋力低下を起こしやすい、

またHortobagyiらは、変形性膝関節症の方は、等尺性収縮や求心性収縮よりも、遠心性収縮の低下が著名に起こっていたと報告しています。

 

トレーニングへの応用

踵接地から荷重していく時期

変形性膝関節症の方、荷重時に不安がある方の場合、足底を垂直気味に接地することがあります。

イメージ的に、踵から接地ではなく、ペンギン歩き🐧のような感じです。

しかしそうすると、荷重してる時間が長くなり、痛みを誘発しやすい動きにつながってしまうことがあります。

そこで、踵と地面の接地入射角度に傾きをつけ、踵で床面をわずかに後方へ滑らせるようにし、そのまま前方への重心移動、加速につなげる。

そうすることで、痛みの誘発を軽減しながら動作の獲得を狙っていきます。(膝関節理学療法マネジメントより)

両脚支持から片脚支持に移る時期

膝の上の筋肉が膝関節を安定させ、身体重心の上昇が起こってきます。

したがって、広筋群の収縮で下腿の前傾を抑制しつつ、股関節伸筋群の収縮で大腿を前傾へ誘導させながら、上半身質量中心の前上方移動を行う。

動きのスムーズさや筋収縮をタイミングよく促したい場合は、トレーナーが誘導により行う。(膝関節理学療法マネジメントより)

 

※お一人ずつ体の状態や動作パターンが異なるので、必ずではないですが、一例として参考にできそうです。

 

歩行周期を想定した運動学習

変形性膝関節症や荷重時に不安のある方は、痛みなどの影響から筋機能不全が起こっていることがあり、その場合は、正常の身体イメージから逸脱した歩行パターンがプログラムされています。

各時期を想定した歩行練習を反復して行うことで、中枢神経系に対する新たな身体イメージの再編成へつながることを目的とした訓練でした。

プラス無意識下で動作学習できるトレーニングも一緒に行っていくとよいと思いますので、また行っていきましょう。