スウェイバック姿勢の改善

お腹痩せトレーニングを行うとき、日頃の姿勢、筋肉の使い方のくせなどを知っておくと効果的なトレーニングを行うことができます。

不良姿勢でよくみられるスウェイバックについて下記に記します。

スウェイバック姿勢とは

スウェイバック姿勢とは、Bさんのように骨盤が前にスライドしている姿勢です。理想的な姿勢は、肩峰、第10肋骨、大転子、外果などが一直線上に並ぶのに対して、スウェイバック姿勢は、大転子が身体の垂線から前方にずれ、重心が前方に移動しています。また、重心のバランスを取ろうとして、胸椎がより後弯しやすいのも特徴です。

スウェイバック姿勢による影響

〇骨盤が前にスライドすることで体幹のアライメントが崩れ、体幹周辺の筋肉がはたらきにくくなる。そのため、腰痛になりやすくなる、お腹痩せしにくくなるといった影響が生じる。

〇胸椎が後弯し、頭部や頚部のアライメントも崩れるので肩こりや首こりになりやすくなる。

〇太ももの前張り。お尻が垂れやすくなる。

スウェイバック姿勢の改善ポイント

〇体幹コア、お尻・太もも裏を活性化

日ごろ過剰に働きすぎている筋肉はリラックス、お休みしている筋肉は目覚めさせていくことで、姿勢を改善することができます。

スウェイバックの不良姿勢で、働きにくくなっているのは体幹コア、お尻・太もも裏です。こちらは筋肉をしっかり働かせるエクササイズ(地味にきつい系)を。

過剰に働きやすくなっている胸椎周辺・太もも前の筋肉はリラックスして動かすエクササイズを行っていきましょう。

〇脊柱を丸めることから

反り腰やスウェイバックの方は、交感神経優位で筋肉の緊張が高くなっていることがあります。マッサージにより伸ばすというのは対症療法であり、またすぐに戻ってしまいます。

根本改善としては、交感神経のスイッチをオフにしてあげることが大切です。そのために有効なのが、呼吸エクササイズです。日頃反っている『背骨を丸める』、日頃あまり動かさない『肋骨をしっかり動かす』ことをして、副交感神経を優位にし、全身の筋緊張をコントロールしていきましょう。

〇脳の活性化

筋肉のアンバランスや関節のかたさが姿勢アライメントの崩れに影響しているのですが、最近の知見では、筋や関節を調整する脳にアプローチすることが有効だとされています。

脳の活性化には、筋肉や関節などを始めとした、身体中にある「感覚器」と呼ばれるセンサーからの情報が大切です。エクササイズの中で、身体を様々な方向に傾けたり、いろいろな道具を使ったりして感覚刺激を送ることにより、脳が自分の身体の状態を把握し、運動に関する脳機能を高めていきましょう。そうすることで、自然と日常生活でも良い姿勢で動きが定着していきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA